●接着剤の研究をしている友人の話●



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某大手接着剤メーカーに勤める友人が私のホームページを見て送ってきた
文章をそのまま掲載します。(固有名詞は省略します。)

前略・・・接着剤から出てくるホルムアルデヒドについてやけど、最近は企
業努力でほとんど出ないようになっとるから、ちゃんとしたの(特に○○○^^;)
を使えば全く問題はないと思う。そもそも、今接着剤に課せられている規制
値は異常な少なさです。あれ(F☆☆☆☆)をクリアするものは、まず問題な
いでしょう。まあ、“例外のないルールはない”で、過敏症の人にはそれでも
ダメなのかもしれませんが。

逆に規制値が小さすぎて問題が出ています。それは、接着剤よりその他
のものから出てくるホルムアルデヒドの方が多いことです。
一番の出所は、「木」とも言われています。木から出てくるのは当たり前
(ホルムアルデヒドは実は天然物質です)なのですが、あまりみんな大
きい声で言いません。おそらく建材メーカーの力が非常に強くて、弱い接着
剤業界はやられてしまっているような気がします。ただ、建材メーカーも吸着
剤を塗ったり色々やっているみたいです。接着剤業界は他の部分でもかなり
やられています(どう考えてもカップ麺の入れ物にいっぱい入っていそうな
スチレンなど)。

ちなみに、「木からホルムアルデヒド」をデータで言うと、うち
の誰かが測定していましたが、ホルムアルデヒドが一番出たのは、実験室で
も分析室でもなく“図書室”(あるいはおそらく図書館でも、図書館は検査した
ことがないので分かりませんが、同じ理論でいくとホルム出るやろな)だった
そうです。これは木からできた「本」がいっぱいあるからです(と考察していま
した)。このように、安全のために規制するのはいいのですが現実にあった
規制をしてくれないと、実働企業は大変です。EUはその分野の規制がかな
り厳しい。だけど、その規制のために今産業界がかなり困っているそうです。
ホンマかどうか知らないけど、向こうでは日本でいう厚生労働省みたいなとこ
で、どんどんビシバシ決めてしまうそうです。日本では一応工業界が少しアピ
ールできるので、まだましかもしれません。

笑い話では、知っていると思うけど「アセトアルデヒド」という物質も規制しよ
うという動きがあります。何が笑い話かというと、ご存じのように「アセトアル
デヒド」はお酒を飲んだとき人体から出てくるためです。そのために、「企業の
分析室の人間は、測定の前日はお酒を飲まないようにしなければならない」
そうです。これは、企業の分析室スタッフもそうですが、分析専門の会社の
人に聞いても、「そうしないとだめでしょうね・・・」という答えでした。

次に、VOCの問題があります。揮発性有機化合物(一般に言われる有機
溶剤)を規制しようという動きです。ものによっては全く入っていてはいけない
というものもあります。これが困ったもので、特に低分子有機化合物に関して
は全く入っていないということは非常に難しいです。それは、一度入ってしま
うとなかなか抜けないからです。例えば、原料メーカーが製造後の洗浄溶剤
としてつかっていても、それがコンタミネーション(微量含有物)になり、最後
までほぼ抜けません。たぶん、原料メーカーの原料メーカーが使っていても
同じでしょう。最終製品にいくに従って濃度が薄まっていくだけです。確かに
、発ガン性物質(実は世の中にはいっぱいあります)は危ないかもしれませ
んし、その他の危ないものもあるでしょうが、他の規制がいっぱいあるので
(たとえばPRTR法あるいは労安法、他にも細かいのを挙げればいっぱいあ
るでしょう)、もともと問題ないレベルだと思っています。ただし、それは大きな
企業の製品に限りますが(ここで言う大きな企業は接着剤業界の中で大き
な企業)。大きな企業(○○○も含めて)は、きっちり対策をやっています
(と僕は思っています)。あくまでも一般的な低分子有機溶剤についての議論
ですが、少なくとも化学に携わっている人もしくは化学に携わったことのある
人は、微量成分は抜けないということを知っています。だから、僕は、例えば
「この製品にはトルエン絶対に入っていませんか?」と聞かれても、
「入っていません」とは答えません。どこからから(それは空気からでも)
入ってしまうと、ppmあるいはppbのレベルでは絶対に“ゼロ”にはならない
からです。

原料メーカーに聞くと、「○○○さんは、アプローチ(何か問題がありそうな
ものの代替を探そうという動き)は一番早く一番厳しいですよ。」ともよく言わ
れます(セールストークかもしれんけど)。接着剤業界は中小企業がいっぱい
あり、○○○は△△△あるいは□□□(の接着剤部門)をダントツで引き離
しているにもかかわらず(僕はダントツとは思っていませんがそう言われてい
ます。)、シェアは14%くらいです。知っていると思うけど、14%のシェアとい
うとふつう負け負け状態を意味します。でも、接着剤業界では違います。接着
剤は、個々の製品、個々の仕様、個々の性能に合わせた細かいモディファイ
が必要になるので、小回りの利く小さい企業は生き残っていける構造になっ
ています。そのような小さい企業は、色々な法律になかなか対応できないの
ではないかと僕は思っています。少なくともそれらの対応には、ものすごい
コストがかかります。人という資源も使います。時間も使います。小さい企業
は「ばれんかったらええわ」というスタイルなのではないでしょうか。

以上化学物質に対する、実情でした。面白かったのでそのまま掲載しました


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