●ランニングコスト(電気代等)●



せっかく「質の高い温熱環境」を実現する住宅を作れたとしても、その
環境を維持するのに莫大なランニングコストがかかったり、もしくは使うの
を渋ってしまうほどのコストがかかってしまうと、宝の持ち腐れとなって
しまいます。本当の豊かさとは、そういうことを気にしなくても常に心地よい
環境が整っていることだと思います。

必要以上の電化製品や物などはたくさんあっても、快適な温熱環境や冬の
寒い朝、蛇口をひねるとすぐにお湯が出るといったことが実現できている
家は少ないように思います。

まず家庭におけるエネルギー源についてお話します。
大きく分けると 「電気」「プロパンガス」「都市ガス」「灯油」この
4パターンが家庭用の 4台エネルギー源です。

この中で誰もが使える熱源は電気と灯油だけです
都市ガスと、プロパンガスはどちらか使っているか、オール電化の家では
使ってない方もいらっしゃると思います。

ここで平均的な家庭でのエネルギー消費割合についてみてみると
照明・AV機器他 21%
調理        8%
給湯        46%
冷房        2%
暖房       23%

となっています。これをみて分かることは、住宅においては給湯に使うエネ
ルギーがもっとも大きいということです。しかもこれが約半分を占めます。
次に大きいのが暖房です。これもまた1/4を占めておりこの二つを抑える
ことができればかなりの効果が期待できるということになります。また
意外なのは、冷房にかかるエネルギーがわずか2%程度だということです。


では一番エネルギーを使う給湯器の選定が最も重要となるので
そこから考えてみましょう。


給湯器はおおまかにわけて下記の5種類があります。
最もランニングコストの安いエコキュート(深夜電力利用ヒートポンプ式温水器)を1とすると
プロパンガス給湯器               7
都市ガス給湯器                 5
深夜電力利用給湯器            3
灯油給湯器                    2
エコキュート給湯器                 1

となります。これを見ると、灯油もなかなか検討してはいるものの、臭いや、
給油の手間を考えると、現時点ではエコキュートがもっとも優れた選択と
なります。


同様に暖房エネルギーについても数字が出せればよいのですが、ありと
あらゆる暖房機器があるため一概に比較できません。

しかし、 熱量あたりのコストを考えると、やはり灯油か深夜電力利用型暖房器の
一騎打ちとなります。
そうすると必然的に先と同じ結果で、現時点では、
深夜電力利用型暖房器が一歩リードということになります。

ただし電気による暖房においては適切な器具と、契約形態、がそろった
ときのみランニングコストが安い
といえます。普通の電気ストーブを
なんのためらいもなく使ったりしたら、暖かさもランニングコストも
灯油の比ではありません。

※なにも私は電力会社のまわしものではありません。ただ2004年現在
の状況においてはこれが最善と考えることを述べているだけです。
特に電力会社、ガス会社はお互いライバル関係にあるので、ずっとこの
状態が続くとは考えておりません。


では現時点ではオール電化の住宅がよいのでしょうか?
これは個人的見解ですが、やはりどうしても最後にガスの砦があります。
「ガスコンロ」です。これはIHと激しく争っていますが、やはりガスコンロは捨
て難いと思っています。日本人はたいてい冬に鍋をします。そのときに使うの
は土鍋です。キッチンのコンロで温めてから、ダイニングテーブルのカセット
コンロで保温しながら・・・というパターンが多いのではないでしょうか?それ
と炒め物をするときは少しこだわる方なら、直火に当てることで油をとばして
おいしくしたり、焼き物の場合は少し焦げ目をつけたりといったことはよく行い
ますが、IHは苦手です。

それとIHになじめない理由のひとつに電磁波の発生があります。開発者側
の説明によると何の問題もないそうですが、やはり電磁波過敏症の人に
実際に会って話を聞くと前に立ってスイッチを入れると頭痛がしたりするそう
です。これはある種シックハウス症候群にも似ています。というのはシックハ
ウス症候群というのも一部の過敏な人は症状が出ますが、なんともない人も
いるという様な所があるからです。真偽は分かりかねます。ただ薬でも何でも
そうですが「安全性に疑いのあるものは使わない」のが最も賢い選択ではないで
しょうか?
その証拠にヨーロッパの方ではほとんど使われていないそうです。
それでもそれだけのためにランニングコストが大きく変わることは事実ですので最終判断は
お客様に任せています。


あと、試験的に家庭用の燃料電池ユニット(ガス自家発電機)が発売されて
います。これがでてくれば、間違いなくこれがもっとも効率の
よいものとなりますが、それでも当面の間はお勧めすることはないでしょう。
なぜなら当初の価格はコスト的におりあわないからです。

しかし5年から10年の間には充分イニシャル・ランニングコストに見合う
ものとなることが予想されています。

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