●自然素材とシックハウス症候群●



最近「シックハウス症候群」という言葉をよく耳にするようになりました。
ありきたりな説明は省略しますがシックハウス症候群にならないような家作りを
するには大きく分けて二つの方法しかありません。

この2点につきます。

上の有害物質の使用を極力少なくするためのひとつの方法として
自然素材の利用があります。

木造の良さを別のページで話させて頂きましたが、木に限らず自然素材と
いってもいろいろあります。例を挙げると

また 一般的に自然素材と人工建材には次のような差があります。
     自然素材            人工建材

○基本的に化学物質等を含まない。   ×化学物質等を含んでいる。
○年とともに味わいを増す。         ×新しいときが最もきれい。
○精神的に落ち着く効果がある。     ×そのような効果は期待できない
×形が変形するなどの不安定がある。  ○ほぼずっと形がかわらない。
×色が変色するなどの不安定がある。  ○自然素材に比べて変色しにくい
×人工建材に比べるとデリケートである。○自然素材に比べると丈夫である
×コストが高くなりがち。          ○コストは安くなりやすい。
×メンテナンスが必要になることが多い。○メンテナンスはあまり必要ない。
×品質のばらつきが大きい。        ○品質のばらつきが小さい。
×材料の入手が比較的難しい。      ○カタログ一つで発注可能
×設計施工者には手間がかかる。    ○設計施工者には楽である。
以上のような違いがあります。

この比較を見ていただければ、おおまかに両者の特徴がつかんでいただけ
ると思いますが、もう少し余談をお話します。

つい数年前までは、人工建材のコストや、省施工性の面ばかりがクローズ
アップされ、ほとんどの住宅において自然素材はあまり使われませんでした。

確かに作る側からすれば上記のような理由から、圧倒的に人工建材の方が
楽に施工できます。ほんの少しのことでクレームをつけてくる方が増えた中、
手間隙かかる自然素材よりも、人工建材に流れたのも仕方がなかったのか
もしれません。

私どもでも、自然素材を使う場合は、あらかじめ、変形、変色等が起きること
は完成建物を見ていただいた上で、それでもそれを超える味わいや良さを分
かって頂ける方にのみ、お勧めしているというのが実情です。

ところがここ数年、「ビフォーアフター」をはじめ、徐々に自然素材が取り上
げられるようになったことや、「癒し系」の定着などによって、徐々に自然
素材を利用する会社が増えてきました。これは大変いいことだと思います。
不況が続く中でストレスが増大する社会において家にいるときぐらいは、
精神的安定を求める人が増えたということもいえるでしょう。

又、大手住宅メーカーなどでは、なにか「売り」がなければとても太刀打ち
できないという理由から、自然素材を利用する会社も数多く存在します。

自然素材の中で最も使用量が多いのがなんといっても木材ですが、これは
使い方に「コツ」というようなものがたくさんあります。

特に木肌を見せる構造の場合は今までと同じようにプランを作っても決して
美しい建物にはなりません。

柱や梁が整然と並ぶような構造とプランを平行しながら考えなくては、
せっかく木肌を見せてもあまり、いい家にはなりません。

それと同様に、とにかく木を使おうということで内壁一面に木の板をはったり
する住宅も多々見受けられますが、これもあまりきれいなものではありませ
ん。やはりバランス感覚というものが必要です。
床と天井が木が見えている
のなら、壁は塗り壁にしてみるといった、設計上の工夫がないとどうしても
やぼったくなってしまいます。

話は変わりますが、「人工建材は化学物質を含むから有害か?」という
と一概にそうも言えなくなってきています。

特に平成15年7月以降の建材に関しては、ホルムアルデヒド等の含有量
に応じて、F☆からF☆☆☆☆までの4ランクにランク付けが義務付けられ、
最高ランクのF☆☆☆☆以外の建材を使う場合はかなり面倒な計算書を
設計者が提出する必要がある
せいもあって急速に、人体への影響の少ない
建材が出回り始めました。

ところがこの最高ランクのものでも化学物質の量が0ではないので、
重度のシックハウス症候群の患者には利用できないということです。

自然素材でも薬剤処理をしているものが多い中では、
「人工建材=危険 自然素材=安全という事はなくなっています。」
また木材に見せかけた人工建材に多いのですが、薄皮一枚だけ本物を
使って下地はベニヤというようなものがたくさんあります。こうすれば
それぞれのいいとこどりをしたような商品になるかと思います。しかし、
やはり本物の厚みのある木に比べれば、調湿性や歩行性など目に見えない
部分での違いは明らかです。
そもそも発想自体が、貧相に感じるのは私だけでしょうか?

また、純粋なシックハウス症候群だけではなく、アトピーや花粉症などと
いった、昔はあまり聞かなかった病気が多発しているのは、食品に含まれ
ている化学物質と、建物が放つ化学物質によって、人間の抵抗力が弱く
なったことが原因とも言われています。

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