●高気密と換気●


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一番頭がこんがらがるお話をします。
それが「気密」(高気密)です。これほど、設計者によって考え方がばらばらな
項目はこの業界においても他にはないと思います。かくいう私も本当の結論に
たどりつくまで、右往左往したのですが・・。ではなぞときの始まりです。

そもそもなぜそんなに意見が分かれるのか?それは「気密」(高気密)と
いう言葉に原因があります。だれもがこの言葉を聞くと「息苦しい」と思われる
のではないでしょうか?

一番多いパターン→この時点で高気密は良くないと考えます。

少し横道にそれます。蓋がゆるゆるの魔法瓶ときつくしまった魔法瓶
どちらの熱が逃げにくいですか?

答えは言いません。ただ多くの人は蓋がきつくしまった家には住みたくないと
考えるでしょう。私もそう思います。

また話が飛びます。平成15年7月からシックハウスに関することで建築基
準法が変わりました。これにより今までほとんどの家にはついていなかった
「24時間換気システム」が全ての居室において義務付されました。
どんな安いワンルームアパートでもです。

但し、例外があります。
相当隙間面積?が15cu/u以上の建物には設置しなくてよい

となっています。

噛み砕いていうと、築60年位で、田舎にある、アルミサッシもついていない
隙間だらけの住宅なら設置しなくてもいいですよということになります。この
数字がどういうことを表すかというと、 「壁1uにつきどのくらいの穴が開いているのか」ということになります。
よって小さければ小さいほど隙間の少ない家(高気密住宅)となります。

この値を一般的にC値といったりもします。一般に高気密住宅といわれる
住宅は2.0以下くらいです。超高気密をうたっているところで0.7以下くらいの
ところもあります。

これは施工の丁寧さによっても変わるところがあるので実際に気密測定
をその家ごとに行わなければ正確な数値はわかりません。

ここでひとつ耳寄り話、設計者が熱環境に熱心かどうか?
「気密測定やったことあります?」この一言で分かります。
おそらく「はい」という設計者は百人に一人いるかいないかというところだと
思います。

では「築20年から最近までの普通の家はどのくらいの数値なの?」
ということになります。

だいたい5〜10の間になっている場合が多いといわれています。

ということは、ほんとはどっちにしろ15よりだいぶん小さい数字なので
今の日本の住宅のほとんどは24時間換気しなくてはならない
ということになります。

それはつまり 現在でもほとんどの住宅が「ある意味高気密住宅になっている」
ということになります。

人間が生活の中で一番多く体に取り入れるのは何でしょう?それは食料で
も水でもありません。「空気」です。もっというと空気中の「酸素」です。
健康に対する意識が高まる中で、水や食事についてはずっと以前から注目
を浴びてきました。空気については最近ようやく陽の目を浴びるようになり、
「マイナスイオンブーム」が起こったのは周知の事実です。

しかしそれ以前の問題があります。家の中の空気はきちっと換気しなければ

等の問題が発生します。

まとめると平成15年7月以前に建った家で、アルミサッシはついて
いるのに24時間換気はついていない家は
(ほとんどの家がそうだと思いますが・・・)
こまめに換気しない限り、現状でも健康の観点から見て
「換気不足」なのです。

ところが、いいか悪いか分かりませんが、建築基準法というものは
法施工以前の建物に関しては強制力はありません。よってお金をかけて
換気システムを設置しなくてもよいのです。

ちなみに耐震基準に関しても同じことが言えます。豆知識ですが、
昭和56年に耐震に関する基準が大きく変わったのでそれ以前の建物と
その後では明らかに耐震性が違います!

なんだかんだ行っても世間では高気密が良いといわれ始めている中で
「じゃあわざわざ高気密にしなくても普通の気密で
換気扇つけたらいいじゃないか?」

「換気扇の穴開けて換気量増やさなあかんのに
なんで逆に高気密にせなあかんの?」

という声が聞こえてきそうです。それは
家の中の隅々までよどみなく新鮮な空気がいきわたるようにするためです。

今後日本において建てられる建物はほとんどホルムアルデヒド等の物質は
含まれず、又24時間換気は標準装備となっているでしょう。しかし、有害な
薬品の種類は膨大であり、また住人が持ち込む家具などには有害な薬品が
使われている場合が数多く見受けられます。

これらの不安を解消するには
家の中の隅々までよどみなく新鮮な空気がいきわたるようにする
しかないのです。すいません・・・2回も言ってしまいました。

ではなぜ高気密にすれば隅々まで空気がいきわたるのでしょうか?

昔はやった曲がりくねったストローを想像してみて下さい。

ストローはコップ(給気口)から吸い込んだ飲み物(空気)を
目的の喉(排気口)まできっちり運んでくれます。
でも、もしこの途中に小さな穴が何個も空いていたらどうなるでしょう?
そうです。いくら吸っても喉まで飲み物はやってこないでしょう。
家に例えるならストローの途中経路がいろんな部屋にあたり、小さな
穴は家のすきまにあたります。

ここで重要なのは空気の流れる道です。
家の中のどの部分も隈なく通らなければなりません。そうでなければ空気の
よどみができてしまいます。当然よどみの部分の空気は汚いのでここに
ベッドの頭がきたりすると病気になったりしやすくなるという考え方があります
この考え方はが風水の考え方にもあります。

最近の換気扇ではこの本質を無視し、確認申請を通すためだけに、
給気と排気が一体になったものもありますが、狭い範囲でぐるぐる空気を
回してもあまり意味がないのです。メーカーの良心が問われるところです・・・。

また、換気扇の選定においても高気密住宅においては静圧という数値が
高いものでなければ所定の流量を確保しにくいのですが、そこまで考慮に
入れている設計者はまずいないというのも実情です・・・。

結論はこうです。 「高気密にして換気すると、あまり熱を逃がさないので快適性も高く、
しかも24時間換気を組み合わせることで、新鮮な空気を吸うことが
できる。」

ということになります。

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