●外断熱と断熱性●



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断熱材とはなんでしょうか?
一番身近にあるのは布団です。
ふとんにはヒーターはついていませんから冬入った瞬間は冷たく感じますが、
しばらくすると暖かくなり、朝まで暖かく眠ることができます。
なぜでしょうか?

それは自分がヒーターの役割をしているからです。
周りを布団で囲んで、自分の体温でその中を暖めているのです。
この快適さは誰もが知っているところです。

ところが、この布団がちょっと薄いと感じたらどうでしょう?
寝るには寝られますが、朝までぐっすりとはいかないのではないでしょうか?
これは体温の発熱量より断熱材の容量が少ないから起こります。「じゃあ発熱
量を増やすために湯たんぽをいれよう!」確かにこれでもましにはなるでしょうでも・・。
普通ならもう一枚布団をかけますよね。その方が快適だし・・・。

つまり、
「快適な温度というのは発熱量と奪われる熱量のバランスがちょうど
いいくらいのところであり、それが崩れると寒かったり暑かったりします。」

この崩れたバランスを直すには、冬の場合は上記のように
「発熱を増やす方法」
と、 「奪われる熱を減らす方法」 がありますが、後者のほうが快適です。

でも・・
「日本の多くの家庭では、薄い布団の中で湯たんぽを入れながらすごしているのです。」

特に北海道より南においては、かなり豪邸といわれるような家でもそんな状況に
なっています。

ここでひとつまとめます。


断熱材の常識@
「同じ断熱材ならば厚いほど効果がある」

次は少し目線を変えてみましょう。

布団ならどれでも同じなのでしょうか?
安いふとんはあまり暖かくないので、重たいほどの量をかけないと暖かくない
のに、高級な羽毛ふとんはちょっとかけただけで暖かくなります。
これは「素材自体の断熱性」が違うからです。

要するに、素材自体の断熱性が良ければ、薄くても効果が高いということにな
ります。ただ住宅においては断熱材の重さではなく厚さが「みそ」になります。
というのはいくら厚くしてもいいわけではないからです。例えば壁の厚さが
40cm位になったらどうでしょう?やっぱり無理がありますよね。
また壁の中というのは意外と配線などでごちゃごちゃしているものです。


よって断熱材の常識A
「同じ断熱性なら薄いほうがいい」

(ただ、厚さあたりの断熱性が高いものほど値段も高い)

以上のことから断熱材というのは厚さだけを話しても仕方ないし、
素材自体の性能を話してもあまり意味がありません。

「厚さあたりの断熱性×厚さ」この数値こそが真の断熱性を表します。

この値は高く、値段と厚さは小さくすることが目標となります。
(実際は透湿性や、経年劣化の具合、施工のしやすさ、人体への影響等
 さまざまな比較項目があり、値段の差もかなりばらつきがあります。)

豪邸ですら家全体が快適な温度じゃないなんて・・。

ちょっと貧しい感じですね。
でもこれが日本の住宅の現実です。

そもそも人間の体感温度というのは
(周りの空気の温度+周囲の壁面の温度)/2という形で表せます。

ということは、断熱がしっかりしていて周囲の壁面の温度が高い家はファン
ヒーターをガンガンにつけなくても寒くはないということです。

では、なぜ日本の住宅はこんなふうになってしまったのでしょう?

日本で家を建てる人は、今までは住宅金融公庫でお金を借りて建てる場合が
大半でした。この融資を受ける場合、設計審査という書類審査があるのですが,
それにはありとあらゆる基準が定められています。この基準の中に断熱に関す
る項目(通称 省エネ基準)があるのですが、当然、地域によって基準は異な
ります。日本においては北海道のI地域から沖縄のX地域までの5地域に分類
されています。この基準を快適な住宅が多いドイツの基準と比較すると、Q値で
見ても倍ほどの開きがあります。

地震が多い国なので構造に関する基準はおそらく世界一厳しいのですが、
断熱に関する基準は世界の先進国からみるとかなり貧弱だったのです。
ところが日本の多くの設計士は断熱のことを自分で調べるわけではなく、
公庫の基準にすがって設計してきたのです。
これが日本の住宅が寒いという
最大の理由です。またセントラルヒーティングといって家を新築するときに
家全体としての空調計画を行う割合も、先進国の中では日本がダントツに
低いものとなっています。

これらの反省に基づいて新しい基準として「次世代省エネ基準」
というのができました。この基準ができてようやく欧米の断熱基準に肩を
並べるくらいになりました
(それでもドイツや北欧の基準より劣ります。)
が、ほんの数年前までは、
「あんなんやるのはよっぽど凝り性の人ぐらい」
というのがこの業界の常識でした。今(2006年)現在でこそ、住宅メーカー
においてはこの基準が標準仕様になったところが出てきていますが、
住宅全体で見ればまだまだ少ないのが現実です。

また最近言われ始めたのが、断熱性能の低い家で部分的に 間欠暖房を行う場合よりも、次世代省エネ住宅で全館24時間暖房するほうが エネルギーをたくさん食うという問題です。快適性はいうまでも ないのですが、そのために元よりもたくさんのエネルギーを食うので あれば「皆がこの方向に進むとまずいことになってしまう。」 という逆転現象がおこります。そこでこの矛盾を解消するために 北海道や東北を中心に次世代省エネ基準をはるかに上回る住宅が 推進されつつあります。当社においても今それにとりくみつつある 最中ですが、やはりその分コストはかかるので、標準を次世代省エネ 基準とし、それ以上のレベルに関しては予算次第での対応という形を とっています。

もう少し詳しく見ていきましょう。
断熱方法は大きく分けて3タイプあります。

です。

この分類では内断熱と外断熱、繊維系断熱材と固形断熱材の組み合わせに
よって分類しているのでまずは内断熱と外断熱の違いから説明していきましょう。

厳密にいうと、木造、鉄骨造と鉄筋コンクリート造では外断熱の
意味合いが少し違うのですが、ここでは簡単に説明します。

内断熱とは「構造自体が断熱材に囲まれていない断熱法」

外断熱とは「構造自体が断熱材に囲まれている断熱法」

ということになります。鉄骨造と鉄筋コンクリート造は以下の理由から外断熱
の方が良いのは明らか、というよりも可能な限り外断熱がいいということになります。

内断熱の場合

等様々な問題があります。

よって,欧米の先進国では鉄筋コンクリート造や鉄骨造の外断熱は常識となっています。

ですが・・・、日本の現状は99%が内断熱で建てられています。

なぜでしょうか? それにはこんな理由が考えられます。

では木造においてはどうでしょうか?

木造においては一概に外断熱でなければならないとは考えません。

今当社においては「湿式外断熱工法」もしくはグラスウールを利用した充填断熱工法である 「ボード気密工法」のどちらかを標準的に採用しています。以下にこのふたつの工法の採用理由を記します。


標準工法の採用理由@


「断熱材は乾いていなければ意味がない」のですが、 実際には断熱材は濡れることがあるということです。これは雨漏りで
濡れるのではありません。水が水蒸気という状態になって壁の中を移動するときに
結露するから濡れるのです。これを内部結露といいます。

こうならないためにはどうするのがいいかというと、断熱材の内側に防湿層を
設け、外側には透湿層を設けるというのが原則です。
これは充填断熱でも可能で
すし、もちろん繊維系断熱材でも可能です。ところが、木造の充填断熱にも二つの問題がありました。(現在は解決済)

まず。今の木造住宅では柱の外側に構造用合板もしくはそれに類する板を貼り付ける工法が一般的になっています。 しかし構造用合板は、ある程度の気密性をもっていて、その内側に断熱材が来ると先程の原則 に反すると考えられてきましたが、湿気の研究が進んだ結果、断熱材の内側に外側の板よりも はるかに高い防湿性のあるものをはれば相対的に見て湿度は外側にぬけることが分かってきました。

次に、内断熱、特にグラスウールなどの繊維系断熱材にいえるのですが、慣れた職人が丁寧な
施工をしてはじめて所定の性能が確保されるということがありましたが、これに関しても気密層は 断熱材の外側で取り、防湿層は断熱材の内側で取るということが可能になった現在、以前ほどの 難しい気密施工をしなくてもきちんとした気密性能が確保できるようになってきました。

このような理由で関西地域での木造の充填断熱のデメリットは解消されました。

標準工法の採用理由A


二つ目の理由は気密性を確保しやすいということです。気密性に関する話は 「質の高い温熱環境と空気環境」に書いてあるので省略しますが、家の中には柱、 梁、コンセント等様々な障害物があり、内断熱のように内側から気密性を確保する のは非常に手間がかかるのですが、湿式外断熱の場合、外からであればすっぽり 覆うだけで簡単に気密性が確保できます。ボード気密工法においても以前の充填断熱とは ことなり、「気密層」と「防湿層」を分けて考えることができるようになったため 以前のような手間のかかる気密施工をしなくても充填断熱にて簡単に気密性能が出せる ようになってきました。

ではこのふたつの違いはなにかといいますと、

数値上同じ断熱性(Q値)の家なら家全体が断熱材に覆われている外断熱の
ほうが断熱性のバラつきが少ないということ、それから30坪台の住宅においても 150万から200万円程度外断熱の方が高くなることがあげられます。


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